やさしくされたい時どうすればいいの？
恋人の男性に、文句ばかり言っている女性がいます。
「ねえ、今日は私の誕生日なのよ。どうしてプレゼントをくれないの」
「どうして、もっと私にはやさしくしてくれないの。わたしのことが好きなんでしょ？
好きなら、もっとやさしくしてくれてもいいじゃない
」
「あなた男なんだから、もっと男らしくしてよ。私、困っているの。男らしい人なら、
困っている女性を見放してなんかおけないはずよ。ねえ、どうにかしてよ」
そんな言葉を聴いていると、たいていは男性が女性に 「何もしてくれない」
ということに
彼女が腹を立てているのですね。
プレゼントをくれない、やさしくしてくれない、助けてくれない、電話をくれない、
デートに誘ってくれない・・・その他にも、いろいろあるでしょう。
しかし必要以上に彼を、「何もしてくれない」 ことで責め立てることも、
彼から嫌われてしまう大きな原因になるのです。
二人の愛が壊れてしまう原因です。
男性とすれば、
「そんなこと言われたって、ぼくにもぼくの都合があるんだ。
何でもできるわけじゃないんだ。まったく冗談じゃないよ」
という気持ちになっても仕方ありません。
女性とすれば 「何もしてくれない」 男性は、頼りなく思えてくるのかもしれません。
しかし彼女は彼を 「頼りない男だ」 と思い、彼からは 「冗談じゃない」 と思われる。
これでは二人の心は、ますます遠ざかっていくばかりです。
わたしは、二人の愛を永遠のものとし、いつまでも幸せな関係を続けていくためには、
「ギブ・アンド・テイク」 の精神を持つことが大切であると思っています。
好きな人からなにかを 「してもらう」 ことを期待するのではなく、「してあげる」 ことをまず考える。
「してあげた」 ことに対しても、その見返りを期待するのではなく、
さらにまたなにか 「してあげられる」 ことはないかと考える。
こういう考え方を持つことが、二人の愛を育てるためには大切だと思います。
あなたは彼からなにかを 「してもらう」 ことで、うれしいと感じますか。
それとも、彼になにかを 「してあげる」 ことで、うれしいと感じますか。
心理学にこんな実験があります。
ある人が困った問題に突き当たって、それを解決できないでいます。
頭をウンウン悩ませても、どうしてもいい解決策が見つかりません。
それを見ていたもう一人の人が、問題解決のために援助の手を差し伸べてあげるのです。
そのかいもあって、問題はすっきり解決します。
さて、その後、この二人の相手への印象がどう変化したか調べます。
すると、援助してもらった人の相手への印象は、依然と比べてそれほど変化はしませんでした。
一方、援助の手を差し伸べた人の方は、以前より相手への高感度が高まったのです。
男女の関係でも、同じようなことがあるのではないでしょうか。
たとえば彼から、やさしくしてもらう。しかし、だからといって女性の心には、
「彼は男なんだから、やさしくして当然だわ」 というぐらいの気持ちしか起こらない。
彼への愛情は、やさしくしてもらったからといって必ずしも深くはならない。
むしろ自分のほうから彼へやさしくしてあげたほうが、
「私が彼にやさしくしてあげられるのは、やっぱり彼のことを愛しているからだわ。
彼のことを大切に思っているからだわ」
という気持ちが起こってくる。
つまり彼への愛が深まっていくのです。
先ほどの心理実験でも、援助してもらった人は、
「困っている人を見たら、助けてあげるのは当然だ。彼は当然のことをしたまでだ」
という気持ちしか起こらなかったのです。
ですから、援助してもらったにもかかわらず、相手への好感度に変化がなかったのです。
「してもらう」 ことで、愛は深まりません。
「してあげる」 ことで愛は深まっていくのです。
ですので、もう、彼が 「何もしてくれない」 ことに不満を抱くのはやめましょう。
彼があなたの誕生日に何もプレゼントをくれないのであれば、
「今日は私の誕生日なの。記念に、あなたにネクタイを買ってきたの」 と反対に、
あなたが彼にプレゼントを贈ってみたらどうでしょうか。
「そんなの逆さまだわ」 と言う女性がいるかもしれませんが、それでもいいのです。
彼からやさしくしてもらえないで寂しいときには、彼にやさしくしてあげることを考えてください。
自分が困っているときこそ、彼を助けてあげることを考えるのです。
それが 「永遠に愛される女性」 になるための、ひとつのコツなんですよ。
◆まとめ
彼からやさしくしてもらうことよりも、彼にやさしくしてあげることを優先して考えよう。
「してもらう」 よりも 「してあげる」 ほうが、彼への愛がいっそう深まっていく。