あなたの愛が重くないかのチェックポイント
「過保護」 という言葉を聞いた事があるかと思います。
母親がわが子を愛するあまり、子供を甘やかしてしまうことです。
とにかく自分の目の届く範囲に子供がいなくては心配でしょうがありません。
そのために、子供が一人で外に遊びに行くことなど絶対に許しません。
子供が公園で遊ぶときも、川に魚釣りにいく時も、
野原を散策しにいく時も、どこにでもついていきます。
子供がほしいというものは何でも買ってあげ、
こうしてほしいということは何でもしてあげ、まさに子供の言いなりになります。
子供が着る洋服も靴下も、髪の毛の長さも、すべて母親が決めようとします。
子供の好みを無視して、自分の好みですべて決めてしまうのです。
ですので、子供の自主性などは無視します。
こういった母親の 「過保護」 によって育てられた子供が健全に成長するかというと、
そうではないことはよく知られているところです。
子供はだんだんと母親の愛情が息苦しくなり、
成長するにつれて母親に反抗するようになるのです。
男と女の愛の関係にも同じようなことがおこるのです。
愛する男性への 「過保護な愛」 とでも言うのでしょうか。
愛が強くなりすぎ、その愛が男性を束縛するようなものになると、
かえって男性は息苦しさを感じるようになるのです。
あなたの愛から逃げ出したいという気持ちになってしまうのです。
心理学に 「支配欲求」 という言葉があります。
「過保護な愛」 とは、言い換えれば、この支配欲求的な愛と言ってもいいかもしれません。
わが子を、そして愛する男性を、ペットや人形のように支配してしまいたいという欲求なのです。
さて、簡単な心理テストをしてみましょう。
- 彼に、「ああしたほうがいい。こうしなさい」 といちいち指図をしたくなる。
- 彼に 「そんなことはわかってるよ」 と言い返されることが多い。
- 彼が自分の言ったとおりにしないと、非常に頭にくる。
- 彼にいちいち指図するのは、「愛している」 のだから当たり前だと思う。
- 彼が自分に何も相談せずに、たとえば一人でコンサートへ行ったり、旅行の計画を立てていたりすると、裏切り行為のように思えてくる。
- 彼には、自分の言うことだけに従ってほしいと思う。
- 彼を守ってあげられるのは自分しかいないと考えている。
- 彼が幸福でいられるのは、100パーセント自分のおかげだと思う。
以上のような項目に、半分以上イエスと答えた女性は、
かなり 「支配欲求」 の強い人であると言えます。
同時に彼は、あなたの愛の存在に
「息苦しさ」 「束縛」 「わずらわしさ」 を
感じている可能性が非常に高いはずです。
脅かすわけではありませんが、彼はもう、あなたと別れたがっている可能性すらあります。
過保護の母親に子供が反抗心を持ってしまうように、
彼もあなたの愛から離れていってしまうのです。
それでは、なぜ 「支配したい」 という気持ちが起こってしまうのか。
実は、心のどこかでは、彼のことを信じていないからでしょう。
彼のことが信じられないから、いちいち口うるさく指図してしまうのです。
自分の思い通りにしたいと考えてしまうのです。
好きな人を、かごの中の鳥としてしまおうとするのです。
言い換えれば、かごの中に閉じ込めておかなければ、
彼が自分のもとを離れてどこかにいってしまうのではないかと不安なんですね。
つまり彼から 「自分が愛されている」 という確信がないのです。
ですから強引に、鎖で彼を縛りつけようとするのです。
もっと彼の愛を信じてください。
「永遠の愛」 は、信じあうことからしか生まれないのですから。
あなたはきっと、彼が待ち合わせの時間にちょっとでも遅れたり、
彼にあげたプレゼントの指輪をしてこなかったり、彼があなたの目を盗んで
他の女性を見つめていたりすると、とたんに不安になってしまうに違いありません。
しかし、そんな不安を消し去るために、彼を束縛してしまえば、
彼の心はあなたから、ますます遠のいてしまうのです。
愛は相手を束縛することでも、支配することでもないことを理解してください。
愛は繰り返すようですが、信じることなんですから。
◆まとめ
愛するあまり彼を束縛しようとすれば、彼の心は遠のいていく。
彼の愛を信じて、彼を束縛するのはやめよう。