なぜ男は浮気をしてしまうのか
好きな人との関係で、女性にとってもっとも悩ましい問題は、
「男の浮気」 ではないでしょうか。
ある小説家に言わせれば 「浮気をしない男はいない」 のだそうです。
この言葉が正しいか、正しくないかは別にして、
「彼が、他の女の人を好きになったようなんです」 と訴える人も多いのも事実です。
アメリカで行われた調査にこんなものがあります。
別れたカップルに、「なぜ、あなたたちは別れてしまったのか？その理由は何ですか？」
とアンケートをとったのです。
この身もフタもない質問、傷ついている二人に
さらに追い討ちをかけている気がするのは僕だけでしょうか…。
では、一番多かった 「別れの理由」 は何だったのでしょうか。
それは 「一緒にいて、なんとなくつまらなくなった」 という理由だったのです。
こう回答した人が、全体の約7割を占めたのです。
その他には 「性格の不一致」 「金銭的な問題」 「性的態度の対立」 などがありましたが
「男性の浮気が原因で」 という答えは案外少なかったりします。
これって不思議ですよね。
男の浮気で苦しんでいる女性は多いものの、それが直接の引き金になって
関係を解消してしまう男女は、それほど多くはないのです。
では、浮気が原因で別れない理由は何なのでしょうか。
というのも 「浮気をしない男はあまりいない」 のかもしれませんが、
実は、本気になって浮気に走る男性もあまりいないのですね。
こう言ってしまうと女性からは 「冗談じゃない、バカにしないで」 と叱られるかもしれませんが、
男にとって浮気は一種の 「気の迷い」 のようなものかもしれません。
心理学に 「青い鳥症候群」 という言葉があります。
はっきりした目的や明確な意思がないまま幸せを求めて、
なんとなくその時々の気分で行動してしまい、
後で本当の幸せは身近にあったと気づく心理のことをいうのですが
「浮気をする男」 にも同じような心理があるのではないかと思います。
あなたのことが嫌いになったわけではない。
あなた以外の女性を心から愛してしまったわけでもない。
ただ、そういう状況になると、ふらふらっと他の女性に心が動いてしまう。
偶然、街中で古い女友達に会ったとか、
職場の宴会の帰りにたまたま二人きりになってしまった女性がいたとか、
共通した趣味があることを知って話が盛り上がったとか。
そんな状況になると、もっと幸せになれると思って、つい浮気心がふらふらと揺れ動く。
やはり女性からは 「バカにしないで」 と怒られそうです。
でも、多くの男性にはもともと、そういう心理があるのです。
もちろん、すべての男性ではありません。
そうならない人もたくさんいます。
「男の浮気」 が発覚すれば、もちろん二人は、激しい口論になることでしょう。
「わたしたち、もう終わりね」
という話も出てくるでしょう。
しかし、ここで、たいていの男は気づくのです。
改めて、あなたのことを 「ぼくが心から愛しているのは、この女性しかいないんだ」 ということを。
「青い鳥」 の主人公は、青い鳥(幸せ)を探して森の中をさ迷い歩きますが、
結局は見つかりませんでした。
疲れ果てて家に帰ると、青い鳥は実は家の鳥かごの中にいるのです。
都合がいいといえば、確かに都合がいい男の心理なのかもしれませんが、
他の女性と浮気をしてみて結局男は、愛する女性は、ごく身近なところにいると気づくのです。
実際に、男の浮気が原因で連日のように大ゲンカを繰り返した後に、
以前よりもずっと仲良くなった。
絆が強まって、決して別れがたい関係になった恋人同士や夫婦も、
世間には大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
なにも 「男の浮気」 を許してほしくて、こんなことを述べているのではありません。
浮気をされた、もしくはされるという不安を抱えているあなたにしてみれば
本当にいても立ってもいられない気持ちでしょう。
悔しくて、悲しくて、身を引き裂かれるような思いでしょう。
しかし、これは乗り越えられない障害ではないことを理解してほしいのです。
男性から 「永遠に愛される女性」 になるためには、
様々な障害を乗り越えていかなければなりません。
当然、一朝一夕ではなれるものではないのです。
「雨降って地固まる」 ではありませんが、ケンカもし、衝突もしながら、
二人の愛の絆は強くなっていくことを忘れてはいけません。
ただ、浮気ばかり繰り返す男性にいつまでも振り回されるのは、
あなたの人生を不幸にしてしまうのも事実でしょう。
さて、どこまで我慢するか。
どこから、もうきっぱりと別れてしまったほうがいいのか。
この見極めは難しい問題ですが、これだけはあなた自身で
答えを見つけなければいけいないもののようです。
◆まとめ
「男の浮気」 が原因で別れる男女は、案外少ない。
男の心が再び、あなたもとに帰ってきたとき、二人の愛の絆は以前にまして強まることもある。