こうすれば男の許容範囲がグンと広がる
前項の相手に選択の自由を与えるでお話した内容を理解すれば、
あなたはもっと男性からやさしさを引き出すことができるようになります。
今回はまず最初に、前項からの続きで彼から断られることを予想した上で
頼みごとをするパターンをカンタンにですが紹介しましょう。
彼は最近とても仕事が忙しい。
朝から晩までスケジュールがいっぱいに詰まっています。
でも、修理に出していた電子レンジが直ったので取りに行かなくてはなりません。
普段のあなたなら彼が仕事で忙しいのはわかっているから、彼に頼むようなことはしません。
でも、今回はどうしても取りに行ってもらいたかった…。
こんなとき、
「電子レンジの修理が終わったみたいなんだけど、
今度はあなたに受け取りに行ってもらいたいの」
と頼んでみましょう。
もし彼が、「No」 と言えば、快く 「わかった、私が行く」 と答えるんです。
これであなたのやるべき2つ目のステップは成功です。
ただ、あらかじめ相手から 「No」 と言われることは覚悟しておいてください。
それを言われたとき、快く受け入れて、さらに彼を信頼してあげるようにするんです。
これには、彼に時間と心の余裕ができたら、彼のほうから自発的に
手を差し伸べてくれることを私は信頼しているという態度を示す意味もあるんです。
彼があなたのお願いを断ったとき、けっして責めたりしないで快く理解を示してあげると
彼はあなたに5〜10点ぐらいの点数を与えてくれます。
そして、次の機会にあなたが頼みごとをしたときには、
前回よりももっと前向きな反応をしてくれるようになります。
あなたは快く理解することで、愛情と思いやりのこもった要求の仕方をしているので、
彼があなたに対してもっと多くのことをしてくれたりする可能性を大きくしているんです。
過去にこんなお話がありました。
ある女性が慈善事業に取り組んでいたのですが、
そのために何人かボランティアを集めなければなりませんでした。
そこで彼女は 「彼氏に聞いてみます」 と同じメンバーの友達に言いました。
もう一人のメンバーは彼氏の友達だったので、彼女を止めようとしました。
ちょうどその時期は彼が非常に忙しくて、とても二人の慈善事業に
手を回せない状態だったことを知っていたからです。
「彼を困らせてはいけないよ」 とメンバーは彼女に忠告しました。
でも、彼女はそれを承知で頼んでみると言ったのです。
メンバーがその理由を聞いてみると、彼女は
「彼を訪ねて、とにかく一生懸命に協力してくれるようにお願いします。
それでも、もし彼の答えが 「No」 だったときは素直にあきらめて帰ってきます。
そうすれば、またの機会に私がもう一度お願いに行った時には、
今度こそ進んで引き受けてもらえるのではないでしょうか」
彼女は正しかったのです。
そのもくろみどおりに、彼はその次に彼女たちが計画した
もっと
大きな慈善事業に協力してくれたんです。
もし、あなたが男性に何か頼みごとをしたとき、彼から拒否されることを快く認めて
理解を示してあげられるようになれば、彼はそのことをしっかりと覚えていて
次の機会には喜んで助けてくれるようになるはずです。
でも、もし、あなたが遠慮しすぎて自分の要望をすべて犠牲にして何も意思表示しなければ、
彼には自分があなたから必要とされているかが永遠に伝わらないんです。
「前は自分が断ったとき気持ちよく受け入れてくれたから、今回こそ引き受けよう」
という気持ちなんて湧き上がってくるわけがないんですね。
何の意思表示もされずに、どうしてあなたの本心を読み取れるのでしょう?
あなたが愛情と思いやりを込めた気持ちで、相手の心の扉を叩き続ければ
彼は少しずつその 「許容範囲」 を広げていって、「うん、いいよ」 と
言ってくれる確率が上がっていくんです。
ここまで到達できれば、あなたは彼にもっと新しいことを要求できるようになります。
さらに 「いいよ」 と答えてもらえる確率も高くなるんです。
これが、健全な愛情関係を作っていく一つの方法なんですよ。
◆まとめ
彼に自分の意思表示をしないことには彼だって何もできないし、しようとも思えない。
彼に断られても落ち込む必要は無い。素直に受け入れれば次にもっと大きく返って来る。