ラブレター法
前回の書くことで自分の気持ちを整理するでラブレターを書くような感じで
いまの自分の感情を紙に書いていくお話をしました。
今回はそんなラブレターを書くことで、過去の悩みと現在のトラブルを
うまく切り分けるラブレター法をお教えしましょう。
突然ですが、あなたはラブレターを書いたことありますか?
ある!という人でも、ない!という人でも、ほとんどの方が、
あなたのことが大好きです!といった内容の手紙を想像すると思います。
でも、今回のお話のラブレターは少し違います。
自分の感情を表現するところは一緒ですけど、
世間一般の普通のラブレターとは違うので、お話していきますね。
まず、書くタイミング。
これは、相手に苦しめられたり、責められた!と感じたときに書くことになります。
普通のラブレターだったら、告白するタイミングですよね。
今回のラブレター法はまったく逆。
相手に苦しめられているときに、あえてラブレターを書いてみましょう。
次に違うのが内容です。
彼に向かって手紙を書くのは一緒ですが、
「自分の過去とどのような関係があるのか」 を
考えてながら書いていく必要があります。
当然彼に苦しめられているときに書く手紙なので、
その苦しめられている出来事は、あなたの過去の記憶が大きく影響しているはず。
それを手紙を書くという作業を通して、どんどん甦らせていくんです。
するとあなたを本当に苦しめている原因が、彼だけじゃなく
自分の父親や母親だったりすることを発見できたりするんですね。
もし、両親との過去が自分を苦しめている原因であれば
ここでラブレターの内容を両親に向けて書くようにします。
そして、あなたが両親から本当にもらいたい返答を自分なりに考えて書いてみましょう。
するとあなたの本当の感情が詰まったラブレターが完成するんですね。
今度はこれを彼と一緒になって検討してみてください。
彼はあなたの手紙を真剣に読んでくれるはず。
あなたが本当に言いたいことを理解して、過去の体験が
現在の二人の関係にも大きな影響があることを判ってくれます。
あなたの心の傷の90%が、あなたの育ってきた環境に原因があることを理解して、
その責任を負おうとしてくれるようになれば、とても素晴らしいことです。
だって、彼があなたの過去を全て受け入れて、癒してくれるんですから。
逆に、あなたが自分の過去に理解がなければどうなるでしょうか。
「私は責められている…」
「全部彼が悪いんだ…」
と自分が傷ついているのは相手のせいばかりにしてしまって
被害者意識にとらわれ続けてしまうに違いありません。
もし、あなたが彼に対して、いまよりもっと
「自分の感情を知ってもらいたい…」
「彼に理解されたい…」
と願うのなら、あなた自身が過去に経験した辛かった感情を、
彼にも経験してもらうように働きかけることが大切です。
彼はあなたの感受性をもっと理解できるようになってくれますよ。
今回のラブレター法は、彼にあなたの感情を理解してもらって
過去に原因があることに気付いてもらうわかりやすい方法なんですから。
人は誰しも辛い過去の一つや二つは経験して大人になっていきます。
子供の頃には表現できなかった気持ち…。
あのとき、こうしていれば良かった…。
両親に言われた言葉でひどく傷ついた…。
あなたが意識していなくても心の奥に影を潜めて残っているんです。
でも、それをイヤだとか悪いことだと思わないでください。
いまのあなたがここにいるのは、いろんな経験があったから。
ですので、自分自身まで責める必要なんてないんです。
ほら、あの時あなたの伝えたかった言葉、言われたかった言葉は何ですか?
あなたが好きな彼は、きっと全てを受け入れてくれるはずですから…。
◆まとめ
ラブレターを書いて自分の過去の記憶から、自分の本当の感情を甦らせる。
彼に手紙を見てもらって、二人で一緒に過去の辛い記憶を癒していこう。