会話の説得力は間の取り方で決まる
第3ステップで使う 「沈黙」 の意味と重要性は理解してもらえたでしょうか?
今回は沈黙のさらなる効果的な活用方法をお伝えしていきますね。
たとえばあなたが、彼に何かお願いをしたとしましょう。
そのとき、彼に 「どうして?」 と聞かれても、
理由をいちいち説明する必要はありません。
もし、言い争いとかになったりして、彼にやらなければならない理由を伝えたとしても
それで彼がイヤイヤやってくれては、気分が良くないですよね。
イヤイヤやらせてしまっては、彼はあなたに対する反抗心を溜め込んでいるはずです。
これでは、次に何か頼みごとをしても、反抗的な態度になってしまいます。
ですので、彼にあなたの頼みごとやお願いをもっと聞いてもらいのなら
自分の要求を伝えたあとに 「間」 を取ることが大切になってきます。
くれぐれも彼が抵抗をするのは、あなたを責めたり、
反発しているわけではないことを覚えておいてくださいね。
あなたが彼に対して言い争うような言い方をしたり、
自分の主張を無理やり押し通そうとしないのであれば、
彼だってあなたに反発する理由がないんですから。
たとえば彼が反抗的な態度を取ったまま、
あなたの前から一時的に立ち去ってしまったとしても
彼は必ずあなたの頼みを聞いてくれるはずです。
もし、二人がお互いに今回の頼みごとをするかどうかの選択は
彼が全部決めていいと理解し合っていれば、必ず実行するほうを選んでくれるはず。
でも、たまには彼だって 「Yes」 と言ってくれないときだってあります。
自分を正当化しようとして、あなたに質問したり、キツイ言い方で言い争いが起こりそうな
抵抗を見せてくることだってあるはずです。
こんなときは、注意して対応しましょう。
あなたが沈黙の 「間」 を取っている間にも、彼は質問してくることがあります。
「なぜ君にはできないんだ?」
「ぼくには時間がないんだよ。頼むから君がやってくれない?」
「ぼくは忙しいんだ。時間がないんだよ…。君は何をしているんだ?」
こんな質問も、ほとんどが単なる大げさな表現で誇張的なものです。
ですので、あなたは気にせずに沈黙を続けてみてください。
彼が本当にあなたの答えを必要としている場合以外は
けっして口を開いてはいけません。
もし彼があなたの答えを必要としているときは、
出来る限りカンタンに答えることが大切です。
あれこれと余計なことを言ってはいけません。
単純明快にひと言で答えを返してあげてください。
その後は再びお願いを要求しましょう。
第3ステップで相手にお願いする頼みごとは、
あなたの中で
「これくらいはやってもらってもいいな。彼もわかってくれれば必ずやってくれる」
と自信を持って要求できなければいけません。
やってくれるかどうか不安…。と思いながらお願いしていては
彼を信用しきっていないことになりますので、彼もそれに気付いてしまいます。
もし、彼が 「No」 と言ったり質問してきたりしたときは
自分のお願いが、彼がいま神経を集中させていることと同じくらい大切なのよ
というメッセージを、手短な返答で伝えることが大切です。
単純に相手の反論に対して、うまく調子を合わせてあげるだけでいいんですよ。
もし、彼が疲れているなら
「私のほうがもっと疲れている」 という理由を並べて無理にさせてはいけませんし、
彼が忙しいなら、私のほうが忙しい!と言ったり、
彼にお願いを聞いてもらうために理由を説明することは絶対に避けましょう。
あなたは単に頼みごとをしているのであって、
けっして命令しているわけではないことを覚えておいてくださいね。
それでも、もし彼が抵抗し続けてくるようなら、第2ステップへ戻って
彼の拒否反応を快く受け入れるようにしてみてください。
そういう時は、あなたが思いやりある対処をして愛情の強さを印象付けていれば
彼は次に何か頼みごとをされたときに、積極的に助けてくれるはずです。
こんな風にあなたが、時と場合に応じてテクニックを使い分けられるようになると
彼からやさしさを引き出せる可能性はぐっと高くなります。
たとえ、あなたが第3ステップで学んだ 「沈黙」 と 「間」 の取り方をちゃんと使っていても、
第1ステップ、第2ステップに戻って臨機応変に使い分けていくことも大切なんです。
ですので、あなたは彼に遠慮したり恐れたりせず、
その場の適切な方法でお願いや要求をしていくべきなんですよ。
そして、場合によっては相手の拒否も気持ちよく受け入れることも
必要だということを覚えておいてくださいね。
これらを使いこなすことができれば、彼はきっとあなたの素敵なパートナーに
生まれ変わっていくはずなんですから…。
◆まとめ
間の取り方を適切に使いこなせば、彼の抵抗もうまく抜けられる。
第1〜第3ステップまでを臨機応変に使いこなしてこそ、彼のやさしさを最大限に引き出せる。