永遠の愛を育てるための5つの項目
心理学で、二人の愛が 「永遠の愛」 になるためには、
お互いに次のようなことを努力する必要があると説いています。
五つの項目があるのですが、ひとつひとつ解説していきましょう。
- 二人の関係が対等であること
- お互いの違いを理解すること
- お互いの自主性を尊重すること
- よく話し合うこと
- お互いに前向きであること
男性の側が一方的に強く、女性のほうは一方的に男性の言いなりになっている。そういう関係は長続きしません。もちろん反対の場合もあるでしょう。アッシー君、とか、貢ぐ君、とか言いますね。女性が出かける際には、車の運転手になって、どこへでも付き添っていく男性を、アッシー君。女性に高価なプレゼントばかりしている男性を貢ぐ君というのですね。この場合は、女性が優位に立ち、男性は服従的です。やはり二人の関係は長続きしません。「永遠の愛」 を育てていくためには、二人の関係が対等のものでなければならないのです。
いくら愛し合っている二人であっても、それぞれ個々の人間であるのですから、どうしても異なるところが出てきます。同じ映画を見ても、彼は 「感動した」 と言い、彼女は 「面白くなかったわ」 と言うかもしれません。食事の好みも違うでしょうし、寝る時間や起きる時間だって違ってくるのです。そういう 「異なるところ」 を、お互いに尊重し合わなければ、二人の関係はうまくはいきません。「異なること」 を非難し合って、ケンカばかりしている関係では、長続きしません。
男性が、たとえば 「君はショートカットが似合うよ。君がなんと言おうと、髪の毛を伸ばすのは許さないよ」 と女性のファッションに口を出しすぎたり、あるいは女性が 「あなた、そんな趣味はやめてよ。第一、魚釣りなんてわたし、興味ないんだから、どうせ趣味を持つんだったら、わたしも楽しめる趣味を持ってよ」 と男性の生活を束縛し過ぎたりする、そんな二人の関係も長続きはしないのです。お互いの自主性を尊重し合う関係になっていないからです。個々の好み、趣味、やり方、生き方、といったものを、尊重し合える関係が、長く、うまくいく関係なのです。
いくらうまくいっている関係であっても、意見が衝突しケンカになってしまうことはあるのです。しかし、いい関係にある二人は、仲直りする方法を知っているのです。さて仲直りする方法とは?それは 「話し合う」 ということしかないのです。「話し合い」 が途絶えてしまった男女の関係は、いつか破綻してしまいます。外見的には、何事もなくおだやかに見えて、お互い不信感でいっぱいになっているのです。「話し合い」 がありませんから、そういう不信感を解消する手段もありません。付き合うとは、一口に要約してしまえば、「話し合う」 ことではないでしょうか。「話し合い」 のない関係には結局のところ、本当の愛などないのです。
「昭和枯れススキ」 の歌詞ではありませんが、「世間に負けた、社会に負けた」 と二人で暗い顔をして、なげき合っている関係は、うまくいくはずなどありません。うまくいっている男女は、いつも明るい話題に満ちているものです。それは二人の間に共通した夢があるからではないでしょうか。「今年はヨーロッパ旅行へ行こうね」 「子供の成長が楽しみだよな」「二人でがんばって一軒家を建てよう」 と、そういった夢、目標が、二人の生活を楽しいものにしていくのです。また明るい話題をもたらしてくれるのです。
この五つの項目をひとつに要約すれば、お互いに個人として自立しながらも、
相手に妥協すべきところは妥協する柔軟さを持つということではないかと思いますよ。
◆まとめ
お互いに個人として自立しながらも、相手に妥協し合える関係が長続きする。
妥協すべきところは妥協する柔軟さを持とう。