運命の人があなたをもっと美しくする
付き合い始める前は、とてもやさしい人だったのに、
付き合い始めた途端、急に威張りだす男性がいます。
付き合い始める前は、たとえば待ち合わせの時間に遅れても、怒ったりしなかったのです。
「ごめんね」 とひと言謝れば、「いいよ」 と笑って許してくれたのです。
それが、お互いに恋人として付き合い始めて、半年が経ち一年が過ぎた頃から
約束の時間に五分遅れただけでも、
「ふざけるなよ。どれだけ待ったと思っているんだ」
と怒りだすようになってしまうのです。
もちろんいくら謝っても許してくれる気配もありません。
それどころか、彼のほうこそ平気で約束の時間に遅れるようになるのです。
しかも、人が遅れてくる時には声を荒げて怒るのに、自分は平気で遅れてやってくる。
「遅れたわよ」 とイヤミを言えば、
「うるさいな。文句を言うんじゃない」 という顔をします。
「まったく男って、どうしてこんなに人が変わっちゃうのかしら」 と
女性が憤慨したくなる気持ちもわかります。
恋人同士であればまだしも、結婚して子供ができたりすれば
もっとエスカレートして威張りだす男性もいることでしょう。
フェミニストとばかり思っていた男性が、結婚した途端亭主関白になって、
なにかと威張り散らすようになったという話も聞きます。
心理学に 「承認欲求」 という言葉があります。
「承認欲求」 とは、簡単にいえば
「認められたい!」
「尊敬されたい!」
「崇められたい!」
という心理のことです。
男性は一般的に、この 「承認欲求」 が女性よりも強いと考えられているのです。
男性は女性よりも、地位へのこだわりが強いものです。
「出世して、人がうらやむような肩書きを持ちたい」
「偉くなって、たくさんの人を思いのままに使ってみたい」
という気持ちです。
もちろんこれらも 「承認欲求」 からくる心理です。
そして、好きな女性に対しても、この 「承認欲求」 は発揮されてしまいます。
付き合い始める前の女性に対してとてもやさしいのも、この 「承認欲求」 の表れです。
笑顔で話しかけたり、困っていることを手伝ってあげたりしながら、
好きな女性の気を引きたいのです。
気を引いて、
「愛する気持ちは誰にも負けないよ」
「君を幸せにできる男は、ぼくしかいない」
ということを、あなたに認めて、つまり 「承認」 してもらいたいんです。
この念願が叶って、二人の付き合いが始まることになります。
すると彼は、逆にあなたから愛ばかりでなく、尊敬や崇拝を求めるようになります。
「わたしは、あなたのことを愛しているわ」 と言われるだけだと満足できなくなってしまうのです。
はっきりした言葉でなくても、
「尊敬しています」 とか 「あなたをすごい人だと思っている」 という気持ちが
あなたから伝わってこないと満足できないんです。
そして、こういう気持ちが 「威張る」 という態度につながっていくのですね。
もし、あなたが彼から 「永遠に愛される女性」 になりたいと思うのなら
今回のような男性特有の心理を理解しておく方がいいでしょう。
ただ、だからといって、彼が仕事から帰ってきたら三つ指ついて出迎えたり
彼と敬語でしか話してはいけませんとか彼より先にお風呂に入ってはいけませんとか
そういう封建的な習慣を女性に求めているわけではもちろんありません。
実際にやっているのはドラマか時代劇だけでしょうけど。。
たとえば、彼が威張りだしたらおおらかな気持ちで彼の言葉に耳を傾けてあげる。
たったそれだけでも彼には十分満足感を与えることができるはずです。
どんな男性でも女性の前では、いい格好をしたがるものです。
僕だって女性の前ではいつも格好つけては失敗ばかりです。
ときには自慢話もするでしょうし、威張り散らすこともあるはず。
でも、それはある意味であなたを愛している証拠でもあるんです。
あなたを愛しているからこそ、「承認」 されたいと願ってしまうのです。
ですので、「そんなに威張らないでよ」 と腹を立てるのではなく
暖かく見守ってあげてみてください。
許してあげるという気持ちをもってもらうだけでも充分です。
それだけで彼からは
「君と出会えて良かった」 と言われることになるんですから。
逆にしてはいけないが、男のプライドを傷つけるようなことを言うことでしょう。
「いつも偉そうなこと言ってるくせに、いつまで経っても出世しないじゃない」
「私の前では威張ってるくせに、人前に出るとペコペコしてばかりで度胸がないわ」
といった言葉に、男性は非常に腹を立てるのです。
そういう言葉がきっかけで 「別れよう」 という話にまで発展するカップルも
たくさんいるので、あなたは決して言わないでくださいね。
◆まとめ
男性が女性の前で威張りたがるのは、「承認欲求」 が強いから。
実は、あなたのことを愛する気持ちが強いからこそ、男は威張りたがる。