連休明けはケンカが起きやすい理由
人は誰でも、多かれ少なかれ過去の心の傷を胸の奥に持っています。
ほら、あなただって過去に辛かったこと、悲しかったこと、傷ついたこともあるはず。
こんな傷を負ってしまった心は、いまはハッキリと意識できなくても
無意識のうちにあなたの心の中に溜まっていきます。
心に傷を負ってしまったとき、
辛かった、悲しかった、淋しかった…。といった感情を持ったとしても
それをうまく表現できなかったり、心の奥に抑圧してしまいこんでしまいます。
こうした抑圧が繰り返されて人は大人に成長していくことがほとんどです。
そうなると当然抑圧した感情、溜まっていきますよね?
ですから、ある日突然、いきなり表面に出てくることがあるんです。
その瞬間が 「誰かから本当に愛されるようになったとき」 です。
誰かから愛されるようになると出てくる過去の抑圧した感情。
これがあなたに不安定な感情を生み出してしまうんです。
たとえばイライラ、不安、混乱といった感情や
何かと気分が良くない状態になってしまったりします。
カンタンに言えば、ある日のいきなり不機嫌状態。
デート中になってしまえば、恋人とのケンカは避けられないかもしれません。
ここでケンカをしてしまうと、またまた感情を抑圧していくことになってしまい
まさに感情の悪循環になってしまいます。
問題なのは、この抑圧した感情が
「こんにちはー!私はあなたの胸の中にある不安定な感情で〜す!」
なんて挨拶してくれるわけでもなく、 いきなり出てきてしまうことです。
たとえば、あなたが大好きな彼とデート中に
過去に我慢してきた孤独感とか疎外感が沸き起こってきたとしましょう。
実は、このいきなり沸き起こってきた感情は、
「彼にそんな気分にさせられた!」 と感じてしまうんです。
過去の苦痛が現在に摩り替えられてしまうんですね。
これを心理学用語では投影といいます。
この投影は、あなたの環境が変わったときなどに起こりやすいと言われています。
引越ししたばかりの頃とか、卒業式や結婚式の当日。
旅行に遊びにいったときや、何かを達成できたとき。
新しい出来事や習い事を始めた時…。
これだけではありませんが、とにかくあなたに
いままでの日常とは違う何かがあったときに起こりやすいんです。
ですので、成田離婚や連休中に旅行に行った夫婦の仲が突然悪くなるのもこれが原因。
どちらかの過去の傷から生まれた感情が表に出てきてしまったんです。
でも、この感情をうまくコントロールできればあなたの精神状態も安定できて
二人の関係ももっとうまくいく可能性が出てくるわけですね。
では、そのためにはどうすればいいのでしょうか?
ある日沸き起こってくる感情の対処法とは?
これについては次項以降でお話させていただきますね。
◆まとめ
過去の抑圧した感情があふれ出る瞬間は誰かに本当に愛されたとき。
あふれ出た抑圧感は投影を起こして、パートナーにそんな気分にされたと誤解してしまいやすい。
連休や旅行など、日常と違う何かがあるときは更に過去の抑圧感が表に出やすくなる。